【稽古について】

 【稽古心得】を基として行いますので体力、年齢、性別関係なく出来ます。

 稽古は準備体操から始め、受身、膝行(しっこう)等基本動作を行なってから稽古に進みます。初心者の方、経験者の方にも分かりやすく興味を持てるように心がけてます。

【稽古方法】

○体術

 手取り、打込みに対する攻撃に対して技をかけます。技をかける方を取り、技をかけられる方を受けといいます。稽古は受け取り交互に行います。稽古は型稽古を中心に行います。

受けはどのように技がかかるか体感し、練り合い、体力を養います。合気道独特の稽古方法といえます。

稽古は型稽古乱取り(自由技、多人数掛け)があります。


○手引き

 取りが剣または杖(じょう)を手に持ち、体術を行います。武器を手にすると力の方向が分かりやすく、体捌きも誤魔化しが効かないので、徒手での体術に活かされます。

 剣を持った時は剣捌き、杖を持った時は杖捌きともいいます。

 開祖が言われたこの手に剣を持てば剣に、杖を持てば杖に、あらゆる武の再現ができる』を体現します。


○剣対剣、剣対杖(剣術、杖術)

 体術の中に、何処に剣の理合いがあるかを確認します。体術での取り仕太刀受け打太刀と言います。武器と武器のぶつかり合いがないことが特徴です。

一つの技の中で何回斬られているか(打太刀からみて)確認出来ます。

本来、一回斬られたら終わりですが、合気道の技は一つの技の中で何回も勝っていることを体現しています。

杖を持った時には、杖の特性(長さ、刃がないので叩く、突く)を活かし変化します。共に、『間合い』『見切り』『呼吸』『正中線の意識』『武器の扱い方』等学べます。


◯西尾流刀法居合(希望者のみ)

 故西尾昭二師範が、『剣の理合』を追求されて創作された居合です。体術の徒手の捌きの中から取り入れた剣です。

15本で構成されており、1本目と15本目は基本的な剣の扱いになります。一人でも稽古できます。最初は木剣での稽古で構いません。

      技の名前        合氣道の技      血振り

 一本目  初発刀           —                             英信流

 二本目  受け流し       相半身片手取り一教   英信流

 三本目  後ろ斬り       逆半身片手取り回転投げ 英信流

 四本目  前後斬り       相半身片手取り四方投げ 英信流

 五本目  左右斬り       逆半身片手取り四方投げ 英信流

 六本目  柄押さえ(つかおさえ)     逆半身片手取りニ教   英信流

 七本目  手首押さえ      相半身片手取りニ教   英信流

 八本目  かわし突き      突き三教        英信流

 九本目  付け込み       突き小手返し      香取流

 十本目  詰め         入身投げ        香取流

 十一本目 三方         三教          香取流

 十二本目 四方         正面打、横面打四方投げ 香取流

 十三本目 抜き合わせ      五教          水鴨流

 十四本目 とどめ        四教          英信流

 十五本目 据物(すえもの)                       —                               英信流